もう寝ようか、お風呂にでも入ろうか。
そう思ったのは、既に日付も変わった0時すぎ。
その時、つけっぱなしにしていたテレビが
何を映し出していたかは覚えていないのだが、
見入ってしまった。
はやくお風呂に入らなきゃ、と思いつつ。
NHK「日本国憲法 誕生」の再放送だった。
タイトルだけ聞いても、興味は無かったかもしれないが
ふと日頃の疑問を思い出した。
首相は改憲、改憲と叫んでいるがそんなに必要なのか。
年金問題はどうなったんだ、そっちが先だろ!
明治憲法来の古めかしい法律の整備が先だろ!
たとえ「押しつけ」憲法でも良い憲法ならいいじゃないか!
政府自らは超保守的憲法しか作れなかったのだから。
決してテレビに向かって叫んでいるわけではない。
想いです。思い。
案の定、当時の日本政府の草案はあきれるほど保守的だった。
対して、民間の草案が民主的だったのは嬉しい。
日本人も捨てたもんじゃない。
秘密議事録が公開され、
GHQ草案には様々な修正が施されたことが明らかになってきた。
「日本化」「土着化」と呼ばれる過程を経て、
日本人の修正によって盛り込まれた条項は多い。
え、そうなの?
そうだったのね。
ちょっとホッとする。
GHQの草案で男女同権の部分は、当初日本政府が反対した。
わが国の文化に合わないと。
そう答えた人はもちろん男性。
文化ではなく、自分達の特権だろう。
身を切る覚悟は無いのか!
う~ん、ドラマを見るよりエキサイトしてくる。。。
それでも、日本側が男女同権に同意したのは、
通訳として同席していた、若く優秀な米人女性への好感によるものだとか。
そ~ですか。
現代の日本女性は最高に運が良かった。
前述の米人女性は通訳だけでなく
GHQ草案作りに参加し、男女同権部分を草案したその人だった。
以前、若い米人女性によって草案されたとは聞いたことがあったが、
彼女がGHQ草案を命じられた部署に所属していたことこそ、
私たちの幸運だ。
彼女は大戦前夜の日本で10年ほど少女期を過ごしたという。
番組では本人へのインタビューを交えていた。
今も尚、素敵な人だ。